季節は3月、卒業シーズンですね。去年の終わりから今年の頭にかけて、私は博士号をとるため久々に学生のような生活になっていました。その過程で自分の学位論文を製本するという作業がありましたが、思いのほか情報がなく苦労したので、注意点を交えつつ自分の体験談をつづります。

製本には大きく2種類あります。表紙の違いで、ハードカバーとソフトカバーになります。ハードカバーは大抵黒か紺色で金文字が入っており、固くしっかりした表紙です。ソフトカバーは色のついた紙で原稿を包んでいるもので、学会の要旨集でよく見られるタイプです。今回、私は両方のタイプを注文しました。

簡単に書くと、次の流れになります。
原稿を完成させる
↓
印刷所を決める
↓
見積をとって納期と金額を確認
↓
データと紙のコピーを送る(データのみのところもあり)
↓
製本の受け取り。中身を確認して問題がなければ代金支払。
締切りが近づいていて時間がない場合は、原稿を書きつつ並行して印刷所を決めて見積をとった方がいいです。ハードカバーの表紙作成に時間がかかる場合もあります。
原稿枚数やカラーページ枚数が不明でも、完成時の大まかなページ数で見積はとってもらえます。
1/24が製本した論文の〆切です。まずは印刷所探し。研究室御用達の印刷所があるのですが、自分が住んでいる場所が大学からやや遠いため、自分の住まいの周辺、もしくは郵送でやりとりできるところを探しました。また原稿納品~製本受け取りの期間をできるだけ短くしたかったため、納期 > 値段の基準で探しました。
langsam : 学術論文の製本をしてくれる業者を横断的に調べてみた - livedoor Blog(ブログ)
こちらのページを元に、またいくつかブログを見て評判もよかったので日本文書さんに頼むことにしました。ホームページも見やすく、個々のオプションに対する金額がきちんと提示されているので安心感があります。いざとなれば1割増しで特急製本も可能です。
学位論文の原稿はまだ修正中でしたが、論文のタイトルとおおまかな枚数で見積をとりました。製本の冊数は、ハードカバー8冊、ソフトカバー4冊(学務提出用、教授陣、職場の上司、家族、自分)です。
翌日見積のお返事をいただきました。「もし承る場合は、希望している納期が作業時間を考えるとぎりぎりなため、先にハードカバーの表紙を作成します。」とのことでした。そしてタイトルの文字数が多いため、鋳型が特注で追加料金になりました。タイトルを変更できればよかったのですが、このタイトルですでに学位を申請しているため、おいそれと変えられるものではありません。
納品のため、原稿データをCDに焼いたものと実際に紙に印刷したもの1部を用意します。原稿データはEメールで添付して入稿も可能でしたが、紙の出力見本も必要ということでしたので、どのみち郵送は行うことになります。wordファイルとPDFファイルを保存したCDを用意して、原稿1部と共に送りました。また、日本文書さんがたまたま土日がお休みで納期がぎりぎりのため、特急製本でお願いしました。
九段下にある日本文書さんのところへ直接伺って、製本受け取りと支払をすませ、その足で大学へ。無事提出できてほっと一安心です。しかし、この後に事件が…。

ぱらぱらと製本した論文を見ていたら、引用文献のところに不自然な□が…。wordファイル、PDFファイル、自分で印刷した出力見本を確認したら□はなし。
論文の主旨とは関係ないため、見なかったことにしようか迷いました。しかし、そこそこのお金を出してお願いしていることと、出力見本も渡した上でのこの状態でしたので、勇気を出して日本文書さんに連絡したところ、丁重なお詫びをいただきすぐに作り直してもらえることになりました。表紙を再利用するそうで、手持ちの製本を着払いで発送しました。
急ぎの対応が必要だったのが学務に提出した分でしたので、その分は日本文書さんから直接送っていただきました。後日、学務から回収した製本を日本文書さんへ送り、自分の元へ送っていただきました。これで一件落着です。
********************
日本文書さんは、メールも頻繁にくださいますし、こちらの都合で納期が変わってしまった時や□事件の時も、都度丁寧に対応してくださいました。価格が安いところはもっとあるのかもしれませんが、対応が悪くては元も子もないので、安心して使えるおすすめの会社です。
株式会社日本文書:論文製本
自分の体験を通して、伝えたいことを9つにまとめてみました。
1. 学務からの規定を確認しよう
表紙・背表紙の書き方、見返しの有無、色などは全大学で統一されておらず、大学独自の規定になっています。数万円かけて製本して提出しにいったら、規定に沿っていなかったため突き返されたという笑えない話もありますので要確認です。
同じ研究室の先輩の学位論文を借りておくと、謝辞の書き方など何かと参考になるのでおすすめです。不明な点があったら、積極的に学務に尋ねましょう。
2. まとまったお金を用意しておこう

Look after the pennies and the pounds will look after themselves
製本する冊数にもよりますが、それなりのお金がかかります。私の場合、ハードカバー8冊、ソフトカバー4冊、中身の印刷は印刷所に任せる形で約7万円かかりました。製本の中身も自分で印刷して持ち込むと、多少安くなります。また乙号で申請する場合は、審査料57,000円がかかります。
印刷所ではクレジットカードが使えない場合もありますので、まとまった額を現金で用意しておきます。
3. 先生・先輩・後輩、とにかく他人に見てもらおう
構成の段階から早め早めの相談を。わかりづらさや誤字脱字は自分で書いていると本当に気がつかないので、見てもらえるだけでありがたいです。
4. 印刷会社は早めに選ぼう
ポイントは納期、値段、受け取り方法(直接来店 or 配送)ですね。研究室や大学でよく使われている印刷所は、ややお値段が高い反面、規定を熟知していることが多いです。私の特注鋳型のように予想以上に時間がかかる場合もありますので、早めに動くことをおすすめします。
5. 論文のタイトルは短めに
深く考えずに決めた論文のタイトルでしたが、文字数が多く通常の鋳型だと背表紙に入りきらないということで鋳型を特注することになり、時間も追加料金もかかりました。
印刷所によっても異なると思いますが、短くすっきりしたタイトルですむならそちらがおすすめです。
6. 納品前の誤字脱字チェックを忘れずに

大学で保管されたり国会図書館に寄贈されるため、一生そのミスが残ります。最近は電子媒体でも保存されます。頭がクリアな時に、もう1度見直ししましょう。余裕がある時は、音読すると間違いに気がつきやすいです。
7. 印刷の時間も忘れずに
1部印刷する場合でも、ページ数がそれなりにあると意外に時間がかかります。原稿を自分で印刷して納品の場合はさらにですね。急いでいる時に、その時間を見落としがちなので注意。
8. 製本後もしっかりチェック
体験記に書いたように、電子データや自分が用意したハードコピーに問題はなくても、印刷所で印刷した時に落丁、乱丁、絵の色調が違うなどその通りにならない場合もありえます。気を抜かず最後までチェックを!
9. お礼を忘れずに

Thank you!
製本が終わった時、さらに学位を授与された時、一旦立ち止まってここまでの道のりを思い返してください。
論文を書いている最中は自分のことで手一杯だったりしますが、指導してくれた教授陣、意見をくれた同僚・研究室メンバー、執筆を支えてくれた家族、学位論文への使用許可をくれた投稿論文の共著者の方々…多くの人によってここまで来ることができたはずです。
直接、あるいは手紙やメールで「おかげさまで学位を取得することができました。ありがとうございます」とぜひ報告してください。きっと喜ばれると思います。
製本は思いの外大変な作業でしたが、新鮮で面白く、いい経験になりました。論文でなくても製本はできますので、自分で書いた何かを形に残したい時はソフトカバータイプはお手頃かも。
もし学位論文関係の検索でこの記事を見に来られた方へ。とりあえず書けば何かしら進みますから。構成に悩んでいる場合でも、あとから削ったり、順番を変えたりいくらでも変えられます。製本までいけばゴールはもうすぐです。がんばってください!
製本とは?

製本には大きく2種類あります。表紙の違いで、ハードカバーとソフトカバーになります。ハードカバーは大抵黒か紺色で金文字が入っており、固くしっかりした表紙です。ソフトカバーは色のついた紙で原稿を包んでいるもので、学会の要旨集でよく見られるタイプです。今回、私は両方のタイプを注文しました。
大まかなスケジュール

簡単に書くと、次の流れになります。
原稿を完成させる
↓
印刷所を決める
↓
見積をとって納期と金額を確認
↓
データと紙のコピーを送る(データのみのところもあり)
↓
製本の受け取り。中身を確認して問題がなければ代金支払。
締切りが近づいていて時間がない場合は、原稿を書きつつ並行して印刷所を決めて見積をとった方がいいです。ハードカバーの表紙作成に時間がかかる場合もあります。
原稿枚数やカラーページ枚数が不明でも、完成時の大まかなページ数で見積はとってもらえます。
製本体験記 ~自分の場合~
1/24が製本した論文の〆切です。まずは印刷所探し。研究室御用達の印刷所があるのですが、自分が住んでいる場所が大学からやや遠いため、自分の住まいの周辺、もしくは郵送でやりとりできるところを探しました。また原稿納品~製本受け取りの期間をできるだけ短くしたかったため、納期 > 値段の基準で探しました。
こちらのページを元に、またいくつかブログを見て評判もよかったので日本文書さんに頼むことにしました。ホームページも見やすく、個々のオプションに対する金額がきちんと提示されているので安心感があります。いざとなれば1割増しで特急製本も可能です。
学位論文の原稿はまだ修正中でしたが、論文のタイトルとおおまかな枚数で見積をとりました。製本の冊数は、ハードカバー8冊、ソフトカバー4冊(学務提出用、教授陣、職場の上司、家族、自分)です。
翌日見積のお返事をいただきました。「もし承る場合は、希望している納期が作業時間を考えるとぎりぎりなため、先にハードカバーの表紙を作成します。」とのことでした。そしてタイトルの文字数が多いため、鋳型が特注で追加料金になりました。タイトルを変更できればよかったのですが、このタイトルですでに学位を申請しているため、おいそれと変えられるものではありません。
納品のため、原稿データをCDに焼いたものと実際に紙に印刷したもの1部を用意します。原稿データはEメールで添付して入稿も可能でしたが、紙の出力見本も必要ということでしたので、どのみち郵送は行うことになります。wordファイルとPDFファイルを保存したCDを用意して、原稿1部と共に送りました。また、日本文書さんがたまたま土日がお休みで納期がぎりぎりのため、特急製本でお願いしました。
九段下にある日本文書さんのところへ直接伺って、製本受け取りと支払をすませ、その足で大学へ。無事提出できてほっと一安心です。しかし、この後に事件が…。

ぱらぱらと製本した論文を見ていたら、引用文献のところに不自然な□が…。wordファイル、PDFファイル、自分で印刷した出力見本を確認したら□はなし。
論文の主旨とは関係ないため、見なかったことにしようか迷いました。しかし、そこそこのお金を出してお願いしていることと、出力見本も渡した上でのこの状態でしたので、勇気を出して日本文書さんに連絡したところ、丁重なお詫びをいただきすぐに作り直してもらえることになりました。表紙を再利用するそうで、手持ちの製本を着払いで発送しました。
急ぎの対応が必要だったのが学務に提出した分でしたので、その分は日本文書さんから直接送っていただきました。後日、学務から回収した製本を日本文書さんへ送り、自分の元へ送っていただきました。これで一件落着です。
********************
日本文書さんは、メールも頻繁にくださいますし、こちらの都合で納期が変わってしまった時や□事件の時も、都度丁寧に対応してくださいました。価格が安いところはもっとあるのかもしれませんが、対応が悪くては元も子もないので、安心して使えるおすすめの会社です。
学位論文の製本にあたり、9つの注意すること
自分の体験を通して、伝えたいことを9つにまとめてみました。
1. 学務からの規定を確認しよう
表紙・背表紙の書き方、見返しの有無、色などは全大学で統一されておらず、大学独自の規定になっています。数万円かけて製本して提出しにいったら、規定に沿っていなかったため突き返されたという笑えない話もありますので要確認です。
同じ研究室の先輩の学位論文を借りておくと、謝辞の書き方など何かと参考になるのでおすすめです。不明な点があったら、積極的に学務に尋ねましょう。
2. まとまったお金を用意しておこう

Look after the pennies and the pounds will look after themselves
製本する冊数にもよりますが、それなりのお金がかかります。私の場合、ハードカバー8冊、ソフトカバー4冊、中身の印刷は印刷所に任せる形で約7万円かかりました。製本の中身も自分で印刷して持ち込むと、多少安くなります。また乙号で申請する場合は、審査料57,000円がかかります。
印刷所ではクレジットカードが使えない場合もありますので、まとまった額を現金で用意しておきます。
3. 先生・先輩・後輩、とにかく他人に見てもらおう
構成の段階から早め早めの相談を。わかりづらさや誤字脱字は自分で書いていると本当に気がつかないので、見てもらえるだけでありがたいです。
4. 印刷会社は早めに選ぼう
ポイントは納期、値段、受け取り方法(直接来店 or 配送)ですね。研究室や大学でよく使われている印刷所は、ややお値段が高い反面、規定を熟知していることが多いです。私の特注鋳型のように予想以上に時間がかかる場合もありますので、早めに動くことをおすすめします。
5. 論文のタイトルは短めに
深く考えずに決めた論文のタイトルでしたが、文字数が多く通常の鋳型だと背表紙に入りきらないということで鋳型を特注することになり、時間も追加料金もかかりました。
印刷所によっても異なると思いますが、短くすっきりしたタイトルですむならそちらがおすすめです。
6. 納品前の誤字脱字チェックを忘れずに

大学で保管されたり国会図書館に寄贈されるため、一生そのミスが残ります。最近は電子媒体でも保存されます。頭がクリアな時に、もう1度見直ししましょう。余裕がある時は、音読すると間違いに気がつきやすいです。
7. 印刷の時間も忘れずに
1部印刷する場合でも、ページ数がそれなりにあると意外に時間がかかります。原稿を自分で印刷して納品の場合はさらにですね。急いでいる時に、その時間を見落としがちなので注意。
8. 製本後もしっかりチェック
体験記に書いたように、電子データや自分が用意したハードコピーに問題はなくても、印刷所で印刷した時に落丁、乱丁、絵の色調が違うなどその通りにならない場合もありえます。気を抜かず最後までチェックを!
9. お礼を忘れずに

Thank you!
製本が終わった時、さらに学位を授与された時、一旦立ち止まってここまでの道のりを思い返してください。
論文を書いている最中は自分のことで手一杯だったりしますが、指導してくれた教授陣、意見をくれた同僚・研究室メンバー、執筆を支えてくれた家族、学位論文への使用許可をくれた投稿論文の共著者の方々…多くの人によってここまで来ることができたはずです。
直接、あるいは手紙やメールで「おかげさまで学位を取得することができました。ありがとうございます」とぜひ報告してください。きっと喜ばれると思います。
さいごに
製本は思いの外大変な作業でしたが、新鮮で面白く、いい経験になりました。論文でなくても製本はできますので、自分で書いた何かを形に残したい時はソフトカバータイプはお手頃かも。
もし学位論文関係の検索でこの記事を見に来られた方へ。とりあえず書けば何かしら進みますから。構成に悩んでいる場合でも、あとから削ったり、順番を変えたりいくらでも変えられます。製本までいけばゴールはもうすぐです。がんばってください!
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(記事編集) http://toyu3.blog.fc2.com/blog-entry-21.html
2012/03/31 | Comment (2) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ | ↑
2012/03/08 (木) カテゴリー: PC Tips

photo credit: Adam Foster | Codefor via photopin cc
気になったことについて調べてあれこれ考えるのが大好きなとゆ(@toyu3)です。Twitterには、favorite/お気に入りという機能があります。ぽちっと☆をクリックするだけの簡単操作。
このお気に入り機能の使い方が人によって違うと最近感じてきたので、興味がてらどんな使い方があるか調べてみました。
(追記:Twitterのお気に入りは非公開にはできません)
文字の意味そのまま
おっ!と思った名言、時々見返したい言葉、アイディアの素、記念となるツイート…。無情に流れるタイムラインから、このツイートを取り出しておきたいという時に使います。文字の通りの使い方ですね。
私ははじめはこの使い方で使っていました。記念すべき最初のお気に入りツイートがこちら。シゴタノ!の大橋さん(@shigotano)の見返したいツイートです。
気づきがたくさんありました、参考になりました、良い刺激をいただきました、とかすべて禁句にしたい。気づき・参考・刺激、いずれも自己満足。その先の成果を獲りに行こうぜ。満足するのはそれからだ。
その次にお気に入りにしたツイートがこちら。ブログを見ている一方だった化メ研のはまさん(@Surf_Fish)から返事をもらえて嬉しくて、お気に入りにした覚えがあります。あの頃は@メンションを送るのもとても緊張しました。今でも緊張する方々はたくさんいます。
@toyu3 いい使い方ですね!
後述する保存系のサービスと組み合わせるといいかもしれません。
Facebookのいいね!

photo credit: Sean MacEntee via photopin cc
ツイートの発言者さんに対して、「いいね!」「応援してます!」「お疲れさま!」の意味で使います。Facebookの普及と共にこの使われ方が増えてきたのかな?
気づいたらお気に入りにしていたのが@jufukさんのこのツイート。気持ちがこもっていて、何だかぐっときました。これは「いいね!」というよりは、「うまい!」に近いかも。
ヘパリーゼ、君とは友達でいたい。
あとで読む
特にURLが記載されているツイートに対して行います。「あっ、これ気になる。あとでチェックしよう」という時に、フックとして☆をつけます。そうすれば、後でリンク先をじっくり読みたい時に簡単に振り返ることができます。
後で読むサービス(Read It Later、Instapaperなど)を使っていない時に、はじめはこの形で使っていました。
ツイエバ
ツイエバはツイートをEvernoteに自動保存してくれるサービスです。
Twitterでのあなたのツイート、ダイレクトメッセージ、お気に入り、リツイートをまとめて毎日Evernoteに配送します。
最近、ツイエバでプレミアムサービスが始まりました。そのサービスの1つに、お気に入りにしたツイートのリンク先をすべて保存するという機能があります。ツイート内のリンク先内容を全保存する目的で、お気に入り機能を使うことになりますね。プレミアムサービスの詳細はこちら。
他のサービスもとても魅力的で気になるサービスですが、Twitterでお気に入り→Evernoteへ全保存の間に、内容に関して自分フィルターを入れたいので二の足を踏んでいます。気になった記事は全保存して、Evernote上で取捨選択という方法もありますが…。うーむ。ツイエバのリンク先全保存はみなさんどのように活用しているのだろう?
iftttのトリガー
2013年8月に再び使用できるようになりました。
iftttは、トリガーとアクションを組み合わせたルール(=Recipe/レシピ)を予め登録しておくことで、異なるSNS同士を連動させられるサービスです。英語なのでとっつきづらいですが、「if aaa(トリガー) then bbb(アクション)」 のaaaとbbbを決めるだけなので、シンプルでわかりやすいです。日本語に訳すと、「もしaaaなら、bbbを実行する」ですね。
このiftttで、「New favorite tweet = ツイートをお気に入りにする」をトリガーとして登録できます。iftttは他の人が公開したレシピを検索することができるので、「Twitterでツイートをお気に入りにしたら」をトリガーにしているレシピを調べてみました。大きく3つに分かれました。
保存系
Evernoteで特定のノートにツイートを追記してくれます。
そのツイートの中身やリンクをメールしてくれます。
後で読む系
リンクが含まれているツイートに対してのアクションになります。ツイート中の最初のリンクのみの扱いになるようで、{{FirstLinkUrl}}で指定します。各サービスで扱っているタグをつけることも可能です。
Instapaperへ、ツイートに含まれるリンクを送ってくれます。
上記のPocket版ですね。
投稿系
気に入ったツイートを集めたミニブログが作れそう。
facebookへ投稿。
Tumblrへ投稿。
iftttは「ふと、どんなことができるんだろう」と思って調べましたが、ツイートのお気に入りだけでここまでできるとは知りませんでした。iftttは、ツイートそのもののテキストや発言したユーザー、中に含まれているリンクに対してアクションがとれるようです。リンク先の中身まで取得して保存となると、ツイエバを使わないと厳しいのかもしれません。
投稿形式を定型化できたり、後で読むサービスにタグをつけたり一工夫できるのがiftttの良さですね。ここで紹介したiftttのレシピはほんの一部ですので、これらを元に自分好みのレシピにするのもおすすめです。
さいごに
ツイートをお気に入りにする操作は、クライアントが異なっていても大抵1操作で済む簡単な操作なので、それを自分ルールで何かのトリガーにするには便利ですね。
Twitterのお気に入りはこんな風にも使っています~という例がありましたらぜひ教えてください!
(記事編集) http://toyu3.blog.fc2.com/blog-entry-20.html
2012/03/08 | Comment (0) | Trackback (0) | ホーム | ↑ ページ先頭へ ↑ |